子どもの自己肯定感。子育てをしているとよく耳にしますが、そもそも自己肯定感とは何でしょう。
自己肯定感とは言葉の通り『ありのままの自分自身を肯定する感覚』で、自分自身に価値があると認め、自分のことを大切な存在だと思える感覚です。
自己肯定感は大人になっても大切な感覚で自己肯定感が高いと何かに挑戦した時、成功体験だけでなく失敗体験からもくじけずに学ぶ姿勢が育まれます。
子どもの未来にも関わる自己肯定感が、ぐんぐん伸びる方法を一緒に考えていきましょう!
自己肯定感とは
子どもの自己肯定感
子どもの自己肯定感は、その子が自分の能力や価値をどれだけポジティブに捉えているかを指します。
肯定的な自己評価は、子どもの将来に大きな影響を与えます。自己肯定感が形成されていくと自分自身を前向きに受け止めることができ、失敗を恐れずにいつも前向きに過ごすことができるため、成長の機会が多いことも重要なポイントです。
自己肯定感の大切さ
自己肯定感が高い子どもは、新しい課題に対して前向きで、自分に対する信頼があります。
自分に自信を持つことで、他者との関係も円滑になり、心の安定感が育まれます。
これが子どもの成長において重要な要素であり、自分らしく自信を持って生きていくためにも、自己肯定感を育んでいくことがとても重要なのです。
自己肯定感を高める方法
褒め言葉の効果的な使い方
ただ褒めるだけではなく、具体的な行動や努力を褒めることで、子どもは自分の頑張りを認識しやすくなります。
大切なのは親の価値観や結果で褒めるのではなく、子どもが頑張ったところや認めてほしいところを見つけ、具体的なポイントに焦点を当てて褒めましょう。
もともとのセンスや才能を褒めるのも良いですが、それだけだと『できるからいいや』と頑張ることをやめてしまうことがあります。何を頑張ったか、どれだけできるようになったのかの過程を観察して褒めてあげましょう。
成功体験の重要性
子どもは日々成長しています。小さい成功体験でも積み重ねることで自信がつき、新しい挑戦に対しても積極的に取り組む姿勢が生まれるでしょう。
日常の中には子どもが頑張っていることが溢れています。『朝眠たかったけど、学校(保育園)に行った』『挨拶ができた』などささやかなことでも、子どもにとってできた!と思える機会を用意してあげましょう。親や周りの人に自分ができたことを認めてもらえるのは、子どもにとってますます自己肯定感を得やすくなります。
家庭だけでなく集団生活で過ごす時間も増えることで、子どもの誰かのために役に立ったという達成感や、うれしい出来事が増えていけば自分を認められるので自己肯定感の向上につながります。
失敗からの学び方
失敗は成長の一環であり、それを前向きに受け止められるようにすることが大切です。
自己肯定感が低いと失敗をするたびに『もうやりたくない』『どうせできない』と挑戦することを諦めてしまいます。失敗すら受け止めて『次はどうするか』と前に進むために自己肯定感はとても大切なんです。
自己肯定感は失敗しないことを目指すわけでなく、良い面も悪い面も、どんな自分もしっかりと受け止め、認められることが自己肯定感になります。
子どもに失敗を恐れずにチャレンジさせ、その経験から学び取る経験を積むことが、自己肯定感の向上につながります。
コミュニケーションから生まれる自己肯定感
避けるべき言葉とその理由
否定的な言葉や誰かと比較するような発言、無理な期待を子どもに押し付けるようなことは、子どもの自己肯定感を傷つける可能性があります。例えば、「それはあなたにできることじゃない」「ほかの子のほうがすごいよね」といった否定的な表現は、子どもに対して挑戦する意欲を奪いかねません。代わりに、肯定的なフィードバックを通じて伸びしろを伝えることが重要です。
肯定的なフィードバックとは?
- 具体的な行動や努力を褒める
- ポジティブな言葉を使う
- 子どもの強みや価値を認識できるようなサポート
- 成功体験だけでなく、過程での進歩や向上を褒める
- 感情や努力に寄り添う
コミュニケーションの重要性
親や教育者との良好なコミュニケーションは、子どもの自己肯定感を築く上で欠かせません。子どもが感じたことや考えていることを自由に表現できる環境が整うことで、子どもは自分を理解され、受け入れられていると感じやすくなります。定期的なコミュニケーションを通じて、子どもの成長や悩みを把握し、適切なサポートをしましょう。
幼少期の自己肯定感の形成
幼少期には、基本的な信頼感や安心感が形成されます。愛情や安定した環境を提供することで、子どもは自分に対する信頼を築く土台をつくります。また、基本的な生活スキルを身につけることで自己肯定感を高めることができます。
子どもが求めるサポート
成長する中で、子どもが求めるサポートは変化していきます。親や教育者は子どもが直面する課題に共感し、適切なサポートをすることで、自己肯定感を育む手助けをします。子どもが自分で解決できる範囲でチャレンジさせ、成功体験を積む機会を与えましょう。
子どもの未来につなげる
自己肯定感の高い子どもの特徴
自己肯定感が高い子どもは自らの感情を理解しやすく、コミュニケーションが高いため、世渡りがスムーズです。新しい挑戦にも積極的に取り組み、自分の目標を達成する自信を持っています。また、他者と協力して仕事を進める能力も備えています。
将来への良い影響
自己肯定感の高い子供は、将来においても良い影響をもたらします。社会との適切な関わり方や自分の価値を理解することができ、仕事や人間関係において成功する確率が高まります。これが、子どもにおいて将来の幸福感や生活の充実度になっていきます。
家族ができるサポート
家族は子どもの最初のサポーターであり、その役割は非常に重要です。家族が愛情と理解を与えることで、子どもたちは安心感を得て自己肯定感を高めやすくなります。子どもとコミュニケーションをとったり、様子を観察しながら、その時に合った子どもの成長をサポートする方法を探ります。
家族ができるサポートのポイント
- 家族と一緒に過ごす時間が増えることで、子どもは安心感を得て自己肯定感が上がります。
- 子どもの意見や選択に対して尊重し、自分で考えて選択する経験をさせてあげることで自己肯定感の土台が築かれます。
- 失敗から学ぶ経験や改善の機会として捉え、子どもの向上心を促します。
- 子どもの感情や考えに共感しましょう。子どもが自分を理解され、受け入れられていると感じることで、自己肯定感が向上します。
おわりに
子どもの自己肯定感を上げるために褒めることが重要ですが、「褒めすぎると甘える?」と思われる方もいるのではないでしょうか。
しかし適度な褒め言葉は、子どもたちが自分を受け入れ、成長する手助けになります。自己肯定感は自分ひとりで高めていくのは難しいです。ポジティブな言葉で支え合い、一歩一歩未来へ進んでいくことが、素敵な自己肯定感を育みましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!